株式会社HIROTSUバイオサイエンス(本社:東京都千代田区、代表者:広津崇亮、以下「当社」)は、独立行政法人国立病院機構のがんセンターと共同で臨床研究を行い、線虫を利用した革新的ながんスクリーニング検査である「N-NOSE」の有効性を検証する大規模臨床試験の研究結果を原著論文として発表いたしました。
今回の臨床研究では、これまで「N-NOSE」で反応すると公表していた15種類のがんに加え、新たに歯肉がん、舌がん、耳下腺がん、甲状腺がん、縦隔腫瘍、悪性胸膜中皮腫、胸腺がん、腹膜がん、精巣がん、尿管がん、悪性リンパ腫、悪性黒色腫にも線虫が反応することが明らかになりました。
■研究概要
2017年5月〜2021年3月の期間で、がんセンターにおいて新たにがんと診断された1,664名(男性951名、女性713名)の尿を採取。「N-NOSE」検査を実施。
■研究結果要旨
1.がんの検出感度は全体として60-90%を示した
2.世界共通で患者の多い、肺がん、乳がん、胃がん、大腸がん、子宮頸がん、前立腺がんで高い検出感度を示した
3.20種類以上のがんを検出
4.初期段階のがんであっても高い検出感度を示した
これらの結果は、たとえ自覚症状のない初期段階の小さながんであっても、「N-NOSE」が発見できる可能性が高いことを意味しています。
■論文詳細
論文タイトル :A Non-Invasive Screening Method Using Caenorhabditis elegans for Early Detection of Multiple Cancer Types: A prospective clinical study
著者 :Hideyuki Hatakeyama, Masayo Morishita, Aya Hasan Alshammari, Umbhorn Ungkulpasvich, Junichi Yamaguchi, Takaaki Hirotsu, Eric di Luccio
掲載誌 :Biochemistry and Biophysics Reports, 39:101778, 2024 (peer-reviewed)
日本国内ではこれまでに60万人以上の方々が「N-NOSE」を受検しており、その実用性と効果が臨床研究のみならず、実社会においても実証されてきました。当社は今後も、世界中のがん早期発見に貢献するべく、「N-NOSE」のさらなる精度向上に日々努めてまいります。
2024 年 7 月 24 日に掲載したものをより正しい表記に修正して再度、掲載いたします。
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2024.12.24