すべての方に、まず初めに受けてほしい
“がん”の1次クリーニング検査
N-NOSE

がんの匂いを高精度に嗅ぎ分ける“線虫”

がんの1次スクリーニング検査『N-NOSE』は、線虫C. elegans (シー・エレガンス)の化学走性(好きな匂いに近づき、嫌いな匂いから遠ざかる)を指標にした、これまでにない全く新しいタイプのがん検査です。

生物学者として線虫の嗅覚研究をしてきた広津崇亮(現在、当社代表取締役)が、ある条件下において、線虫が人の尿中からがんの匂いを検知してがんに罹患している人とそうでない人を高精度に嗅ぎ分けることを発見し、これを ”線虫の鼻”(Nematode NOSE)を意味する『N-NOSE』と名付けました。


『N-NOSE』は基礎研究において図表1のような結果を得ており、線虫が高確率でがん患者の尿に誘引され、健常者の尿を忌避することが示されています。

(T.Hirotsu et al.. PLOS ONE 2015 より引用)

高精度と低コストを両立させる“線虫”

がんの検査に生物である線虫を用いるというアイディアの発端は、線虫が機械には真似できないほどの優れた嗅覚センサーを持つという点、そして飼育コストが非常に安価という点にありました。

線虫は、犬より多い嗅覚受容体遺伝子を持ち、機械では検知できないほど微かな匂いを嗅ぎ分ける能力を秘めています。それでいて一匹が約300個の卵を産み、大腸菌で繁殖するため飼育コストは安価です。いま世の中にある検査はほぼすべてが人工の機器やキットで行われていますが、ごく微量な匂い物質を検知するためには高額なものが必要となるため、結果的に検査費用にそれが反映されてしまうことになります。

より多くの方が、もっと気軽に「がん検査を受けよう」という気持ちになるためには、精度が高いことはもちろん、安価であることが重要で、それを実現できるのが “線虫” だったのです。

線虫C. elegansは一般にはあまり知られていませんが、多細胞生物で初めて全ゲノムが解明された生物で、研究の世界ではモデル生物として非常にポピュラーな存在です。自然界では土壌中に生息し、目や耳はなく匂いを頼りに生きているため嗅覚が非常に発達しており、約1200種類の嗅覚受容体遺伝子を持っています。人は約400種類、嗅覚に優れていることで知られる犬が約800種類なので、それだけ並外れた能力を秘めていることは明らかです。

“線虫”はステージ0、1の早期がんも検知

既存の検査は、早期がんには反応を示さないものが多く、そのため早い段階でがんを見つけることは非常に難しいこととされてきました。 しかし、線虫は既存の検査で検知できないがんの微かな匂いにも反応し、リスクを予見します。

基礎研究において既存の検査との感度比較を行ったところ、『N-NOSE』だけがステージ0、1の段階でも感度を落とすことなくがんを検知しました。

*最新の臨床研究における感度・特異度については、論文発表/学会発表後に、随時公表していく予定です。

(T.Hirotsu et al.. PLOS ONE 2015 より引用)