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線虫がん検査「N-NOSE」に関する、佐賀大学との共同臨床研究開始のご報告

2024.11.18

国立大学法人佐賀大学(所在地:佐賀県佐賀市本庄町、学長:兒玉浩明)と当社は、線虫がん検査「N-NOSE(エヌノーズ)」に関する共同臨床研究を開始いたしました。

本研究は、佐賀大学医学部 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座(教授:杉山庸一郎/以下佐賀大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科)とHBSが「舌がんにおける線虫がん検査(N-NOSE)の基礎検討」を題目として共同臨床研究を行うものです。

佐賀大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科は、咽頭や喉頭、鼻腔そして口腔におけるがんの集学的治療を行っています。舌がんは鏡を見て早期発見されることが多々ありますが、進行した状態で受診されることがあります。さらに急速に進行しリンパ節への転移をきたす症例もあります。舌は、味覚や嚥下そして会話の機能により、質の高い日常生活にはかかせないものです。舌がんは口腔がんの大半を占めており生涯にわたって早期発見が重要となります。本研究では舌がんと「N-NOSE」の関係を検討することで舌がんの早期発見への「N-NOSE」の可能性を探求します。

当社は、少量の尿から全身網羅的にがんのリスクを調べる、線虫がん検査「N-NOSE®」を開発し2020年1月に実用化しました。この検査は線虫の優れた嗅覚を利用し、簡便・高精度・安価の利点を有することから、先ず、はじめに受けるがん検査に適していると言えます。がんは早期発見・早期治療することができれば9割以上が助かると言われていますが、日本のがん検診受診率は対象者の約50%に留まっており、これは諸外国に比べて非常に低くなっています。当社は「N-NOSE」によるがんのリスク判定が普遍的となる環境を創ることで、がんに対する意識を高め、ひいては検診の受診率向上により、がんの早期発見・早期治療が進むことを目指しています。

今後、両者は「N-NOSE」が舌がんスクリーニング検査として有用になることを目指し、本研究に取り組んでまいります。

*N‒NOSEは株式会社HIROTSUバイオサイエンスの登録商標です。

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