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Press Release

「N-NOSE」は新時代へ ― 「N-NOSE」の有効性、実社会データで確定、論争に終止符 ―

2024.09.27

日頃、当社及び当社が発明、事業化した線虫がん検査「N-NOSE」にご関心をいただき、誠にありがとうございます。熱いご支援や、厳しいご意見など、皆さまの声一つ一つが、当社の研究開発、サービス向上に役立っております。

2024年9月20日、「N-NOSE」は新しいステージに上がったことを発表させていただきました。同年9月1日、第三者(日本核医学会PET核医学分科会PETがん検診ワーキンググループ)による実社会データの報告により、「N-NOSE」の実社会における感度が非常に高いことがブラインド試験により証明されました。

皆さまは、ある医療技術を実際に世の中で使ったときの精度にご関心があると思います。実社会データは医療技術の性能を知るうえで、最終結論です。「N-NOSE」の場合、採尿、輸送、検査など、すべての工程を経てから出るデータであるという意味でも最終結果です。いずれかの工程1つが異なっていても高精度という結果は出ません。

今回の学会では、PET-CTを推進する医師の方々が、100を超える病院のデータを取得し、解析し、発表してくださいました。そのご尽力と、データを正しく公表されたことに厚く御礼申し上げます。その第三者機関による発表結果は、「N-NOSE」の陽性的中率が既存検査よりも圧倒的に高く、「N-NOSE」は世の中で使っても高精度であるというものでした。このデータはどのように試算、考察しても、「N-NOSE」は高精度であるという揺るぎない結論を示しています。併せて、今後の論文においても科学的な考察がなされることを期待しております。


「N-NOSE」の精度向上の取り組みはこれからも続いていきますが、私が博士として、また発明者として設定した「実用化後に高精度であることが証明される」というゴールの一つにたどり着いたことを誇りに思います。

私が大学教員を辞め、ベンチャー企業を設立した際、研究者の先輩方から忠告されたことがあります。それは、「メディアには科学を理解していない人もいる。噓を書かれてしまうから、表に出ない方が良い」というものでした。しかし、科学技術を世の中の皆さんに知っていただき、画期的な病気診断技術の研究開発をもって社会に貢献するには、勇気をもって表に出るしかないという信念のもと、職務に邁進して参りました。

大多数のメディアは、科学技術を正しく理解し、正しく報道しようと尽力されています。しかしながら、中には諸先輩方の心配していた通り、論文を読まない、誤った解釈をする(陽性的中率の解釈を誤った報道など)、データの一部を隠して偏向報道する、計算を間違えて異なった 結論を出す、相手を貶めるような嘘や過激な表現を使う、など科学界の常識では「捏造」とも言えるレベルの報道も存在します。

しかし、医療技術の性能を知る最終結果ともいえる実社会データが公表されたことで、「N-NOSE」に対する過去の誤報に終止符が打たれたものと考えております。それは「N-NOSE」の有効性が証明されたからにほかなりません。皆さまには、過去の報道に惑わされることなく、最新結果、そして未来を見ていただきたく思います。

科学報道の問題については、真摯で正しい報道を支援するため、「N-NOSE」の売り上げの一部から「『N-NOSE』科学ジャーナリスト賞」の設立を予定しています。科学の情報が正しく世の中に伝わるよう、引き続き活動をしてまいります。

さらに今後は、7月に論文公表した「N-NOSE」の有効性を検証する大規模臨床試験(国立のがんセンターとの共同研究)の結果を踏まえ、今年度中に新製品の発表を予定しております。「N-NOSE」の対応がん種が大幅に拡大、そしてAI技術を融合した「『N-NOSE』+AI」です。ぜひ今後も当社の研究開発、事業の進捗にご期待ください。

代表取締役
広津 崇亮 博士(理学)

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