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消化器がんにおける組織常在型メモリーT細胞に関する総説を学術誌「Biomedicines」に共同発表

2024.07.09

この度、2024年6月17日に国際学術誌Biomedicinesに学術総説”Tissue-Resident Memory T Cells in Gastrointestinal Cancers: Prognostic Significance and Therapeutic Implications”(消化器がんにおける組織常在型メモリーT細胞の予後的意義と治療的応用)を発表いたしました。

この総説は共同研究先として大阪大学大学院医学部をはじめとしたさまざまな機関の専門家が参加し、大阪大学医学部 石井秀始氏、当社代表 広津、CTOエリック・デルクシオを含む著名な研究者グループによって執筆されました。

総説の中では、消化器がんにおける非リンパ組織常在型メモリーT細胞(Trm細胞)の役割を詳細に分析し、その予後的意義と潜在的な治療応用についての可能性を調査しています。

■総説の主なハイライト
<予後的意義>
消化器がんの腫瘍微小環境におけるTrm細胞の存在が患者の転帰改善と生存率の向上に深く関連していることが示されており、消化器がんにおける予後マーカーとして、Trm細胞の重要性が強調されています。

<治療的応用>
Trm細胞は特に免疫チェックポイント阻害剤(ICI)の効果を高める、と強く示唆されており、これらのTrm細胞を標的とすることでがん治療戦略を革命的に変える可能性について論じています。

<包括的な分析>
専門家チームによって執筆されたこの総説は、Trm細胞のユニークな特徴と機能に関する新たな知見から、腫瘍進行への影響、予後改善、免疫監視と効果的な抗腫瘍応答、およびがん免疫療法分野における発展への治療戦略について詳細に検討しています。

詳細はMDPI公式サイトよりご覧ください。

■出版詳細
・タイトル: 消化器がんにおける組織常在型メモリーT細胞の予後的意義と治療的応用
・ジャーナル: Biomedicines
・出版日: 2024年6月17日
・DOI: 10.3390/biomedicines12061342
・アクセス: この総説はオープンアクセスであり、Creative Commons Attribution (CC BY)ライセンスの条件の下で配布されています。

■学術誌「Biomedicines」とは
生物医科学の分野で革新的な研究を発表する権威ある査読付きジャーナル。重要な科学的発見を普及させ、研究者と臨床医の間で知識の交換を促進することを目的として発行されている。

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