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インターンシップ実施についてのお知らせ/体験記

2022.09.15

当社では令和4年7月11日から8月31日までの期間、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンでMSci Biological Sciencesを専攻中の1年生1名を研修生として受け入れ、本社および研究所における各種業務について幅広く学んでいただきました。体験記を寄せていただきましたので、下記にご紹介いたします。

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2022年・インターンシップ体験記
松尾吏紗(ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン)


【参加動機】HBSでインターンをしようと思った理由は?

今でも鮮明に覚えています。
昨年冬、あるニュースが、私に大きな衝撃を与えました。
「日本のバイオベンチャーが、すい臓がんを早期で特定できる検査の開発に成功」。

私は、小学生の頃に、最愛の祖父をすい臓がんで失いました。前年の人間ドッグでは「異常なし」だったのに、わずか1年後、がんが発見された時には、すでにステージ4まで進行しており、なす術がないまま、その1年後に亡くなったのです。とても悔しく、悲しく、幼い私は無力でした。

そのため、このニュースを初めて見た時、「すごい!」と興奮し、「早く、これが世界に広まって、すい臓がんで亡くなる人が減って欲しい」と思いました。同時に、この会社では、どのようにマーケティングが行われているのか、海外進出するには何が必要なのか、どのようにして膵臓がんだけを感知できる線虫を作ったのかなど、日々、興味が強くなり、インターンのお願いを申し出ました。

【活動内容】インターンではどのような活動をしましたか?

約2ヶ月間、本社と研究所のそれぞれで、全く異なる経験ができました。
本社では、各種がんがどのように検査、診断、治療、経過観察されているのか、各検査についての費用、身体的負担、感度・特異度に関する資料をまとめました。また、世界に存在する、がんのスクリーニング検査を調べ、N-NOSEとの比較を行いました。

研究所では、線虫を用いて幾つかの実験を行いました。化学物質に対する線虫の誘引・忌避行動について。外来の遺伝子を線虫に注射するマイクロインジェクション。蛍光タンパク質が入れられた、外来遺伝子挿入に成功した線虫は、緑色に明るく光ります。これが本当に綺麗で、夢中で実験をする日々でした。

【学べたこと】インターンを通じてどんな学びがありましたか? 成長した点は?

まず、私は、大学で生物学を専攻しているので、研究所での1ヶ月間では、線虫に対する知識や実験技術について、とても多くのことを学べました。線虫はモデル生物として、いろんな分野の多くの研究で用いられています。N-N O S Eの原理について学びながら、線虫の知識を深め、線虫を用いる実験の基本的な技術を習得でき、研究者を志す身として、心身共に成長することができました。

次に、本社での調査・資料作成を通じて、ビジネスにおける、見やすい・伝わりやすい資料の作り方を学びました。漏れなく・ダブリなく情報を集約するために、まず、物事の全体を把握して、細部を検証する考え方などを学びました。恥ずかしいことですが、私は海外の高校を卒業し、海外の大学にいるため、正しい敬語やビジネスメールに自信がありませんでしたが、社会人として基礎的なビジネスマナーを学ぶことができました。

【会社の雰囲気】HIROTSUバイオサイエンスで働く人の雰囲気をどう感じましたか?

正確性が求められる仕事内容なので、ちょっとお堅い雰囲気があることを予想していました。実際には、皆さんの人当たりが柔らかく、アットホームな雰囲気でした。忙しかった日々の中でも、社内バーベキュー、女子会など、いろいろな楽しいイベントがあり、参加させていただきました。

毎朝、出社するとクジを引き、出た番号の席に座るというシステムのおかげで、毎日違う席に座り、違う方の隣になります。そのことで、年齢・役職・部署の垣根を超えて、いろいろな方とコミュニケーションができ、意見を自由に言いやすい雰囲気が生まれていると思いました。入社間もない方々が、責任のある仕事を任されていて、若くても様々なことにチャレンジさせてもらえる、自分と会社が一緒に成長できる環境だと思いました。

【後輩に一言】HIROTSUバイオサイエンスでインターンを考えている人にアドバイスをお願いします。

実際に、社内で数週間を過ごすことで、自分が働き始めた時のことがリアルに想像できて、今後へのモチベーションにつながります。また、インターン中には、ご自分が「望むこと」以外のことにも、積極的に取り組まれることをお勧めします。いろいろな仕事があるので、仕事の厳しさ、おもしろさ、やりがい、楽しさを垣間見ることができ、充実した日々が過ごせると思います。私は、最初の数日間は緊張してしまい、なかなか発言ができませんでしたが、すぐに自分を取り戻すことができました。貴重な機会ですから、全力で、楽しんでください!

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当社は今後もインターンシップ制度を継続し、希望者を随時受け付けておりますので、ご興味のある学生の方はinfo@hbio.jpへお問合せください。




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